Moridon Movie reMark

映画やドラマについての備忘録。

監督マイク・フラナガンのエッセイ和訳-『真夜中のミサ』という極めてパーソナルなホラー

bloody-disgusting.com 『真夜中のミサ』はあまりにも長い間私の一部となっていて、いつ始まったのかを正確に思い出すのは難しい。私にとってこれほどパーソナルなプロジェクトは今までなかった。スクリーンに映し出されるまでの道程はとても長く、この作品…

『イン・ザ・ハイツ』とは“声”である

2020年にはBlack Lives Matterが、2021年にはアジア系差別に反対する運動が大きく広がった。映画というカルチャーにおいても、力ある黒人監督、アジア系監督の存在を例年以上に感じる年だった。しかしアフロアメリカンやアジアンアメリカンが取り上げられる…

『フィアー・ストリート』が描く“呪い”という“システム”

システミック・レイシズム(systemic racism=制度的人種差別)という言葉はBLM以降、この一年でかなりアメリカ中に浸透した表現のように思える。個人の個人に対するヘイトではなく、大きな組織や制度の中に組み込まれてしまっている構造化された差別。労働や教…